JavaScriptの各種演算子

概要

演算子はJavaScriptにおける基本的な構成要素の一つで、値の操作や比較、論理的な操作を可能にします。この章では、様々な演算子とそれらの使用方法について詳しく解説します。

目次

  1. 論理演算子
  2. 関数の評価
  3. 算術演算子
  4. 追加情報
  5. 参考文献

1. 論理演算子

  • 論理和 (OR) ||: この演算子は左から右へと式を評価し、最初にtrueに評価される値に到達した時点で処理を停止します。左のオペランドがtrueの場合、右のオペランドは評価されません。
  • 論理積 (AND) &&: この演算子も左から右へと式を評価しますが、最初にfalseに評価される値に到達した時点で処理を停止します。左のオペランドがfalseの場合、右のオペランドは評価されません。
  • 例:
    true || false // => true
    false && true // => false
    

2. 関数の評価

  • 演算子の中に関数が含まれている場合、その関数は最終的な返り値が必要なため実行されます。このプロセスを「関数の評価」と呼びます。
  • 例:
    false || func2(); // func2は実行され、その結果が評価される
    

3. 算術演算子

  • 通常、異なる型の値(例えば、配列と数値)を算術演算子で計算すると、結果はNaN(Not-a-Number)になります。
  • 例外は+演算子です。数値ではない型同士(例えば、オブジェクトと数値)で加算を試みると、自動的に文字列結合が行われます。
  • 例:
    [0, 1] + 2 // => '0,12'
    { a: 1 } + 2 // => '[object Object]2'
    

4. 追加情報

  • 加算演算子 (+): 数値の加算だけでなく、文字列の結合にも使用されます。オペランドの一方が文字列の場合、もう一方も文字列に変換され、結合されます。
  • 減算演算子 (-), 乗算 (*), 除算 (/): これらの演算子は数値の計算に使用されます。非数値型のオペランドが含まれる場合、通常はNaNが返されます。
  • 型変換の挙動: JavaScriptでは暗黙的な型変換が頻繁に行われます。特に+演算子は、オペランドの一方が文字列の場合、もう一方も文字列に変換するため注意が必要です。

5. 参考文献

また、MDN Web Docsを参照するとさらに詳細な情報にアクセスできます。

式と演算子 - JavaScript | MDN

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