JavaScriptの各種演算子
概要
演算子はJavaScriptにおける基本的な構成要素の一つで、値の操作や比較、論理的な操作を可能にします。この章では、様々な演算子とそれらの使用方法について詳しく解説します。
目次
- 論理演算子
- 関数の評価
- 算術演算子
- 追加情報
- 参考文献
1. 論理演算子
- 論理和 (OR)
||
: この演算子は左から右へと式を評価し、最初にtrue
に評価される値に到達した時点で処理を停止します。左のオペランドがtrue
の場合、右のオペランドは評価されません。 - 論理積 (AND)
&&
: この演算子も左から右へと式を評価しますが、最初にfalse
に評価される値に到達した時点で処理を停止します。左のオペランドがfalse
の場合、右のオペランドは評価されません。 - 例:
true || false // => true false && true // => false
2. 関数の評価
- 演算子の中に関数が含まれている場合、その関数は最終的な返り値が必要なため実行されます。このプロセスを「関数の評価」と呼びます。
- 例:
false || func2(); // func2は実行され、その結果が評価される
3. 算術演算子
- 通常、異なる型の値(例えば、配列と数値)を算術演算子で計算すると、結果は
NaN
(Not-a-Number)になります。 - 例外は
+
演算子です。数値ではない型同士(例えば、オブジェクトと数値)で加算を試みると、自動的に文字列結合が行われます。 - 例:
[0, 1] + 2 // => '0,12' { a: 1 } + 2 // => '[object Object]2'
4. 追加情報
- 加算演算子 (
+
): 数値の加算だけでなく、文字列の結合にも使用されます。オペランドの一方が文字列の場合、もう一方も文字列に変換され、結合されます。 - 減算演算子 (
-
), 乗算 (*
), 除算 (/
): これらの演算子は数値の計算に使用されます。非数値型のオペランドが含まれる場合、通常はNaN
が返されます。 - 型変換の挙動: JavaScriptでは暗黙的な型変換が頻繁に行われます。特に
+
演算子は、オペランドの一方が文字列の場合、もう一方も文字列に変換するため注意が必要です。
5. 参考文献
また、MDN Web Docsを参照するとさらに詳細な情報にアクセスできます。