実践練習

この章では、Svelte を使用して実際にアプリケーションを開発する過程を通じて学んだ知識を応用します。以下に、3 つの異なるタイプのプロジェクトを紹介します。これらのプロジェクトは、Svelte での開発スキルを実践的に深めるのに役立ちます。

1. ToDo リストアプリ

ToDo リストアプリは、基本的な CRUD(作成、読み取り、更新、削除)操作を学ぶのに適したプロジェクトです。

主な機能:

  • 新しい ToDo の追加
  • ToDo リストの表示
  • ToDo の完了状態のトグル
  • ToDo の削除

実装ステップ:

  1. プロジェクトのセットアップ: Svelte プロジェクトを作成し、基本的な構造を設定します。
  2. ToDo リストの UI を作成: ToDo を表示するリストと、新しい ToDo を追加するフォームを含むコンポーネントを作成します。
  3. 状態管理: ToDo リストを管理するために Svelte のストアを使用します。これにより、アプリケーションのどの部分からでも ToDo リストの状態にアクセスできます。
  4. イベントハンドリング: ユーザーがフォームを送信したときに新しい ToDo をリストに追加するイベントハンドラを実装します。また、ToDo の完了状態をトグルするためのボタンと、ToDo を削除するためのボタンにもイベントハンドラを実装します。

2. 天気予報アプリ

天気予報アプリは、外部 API との連携と非同期データの取り扱いを学ぶのに適したプロジェクトです。

主な機能:

  • 現在地または指定した都市の天気情報の表示
  • 複数の都市を検索してその天気を表示

実装ステップ:

  1. 外部天気予報 API の選定: OpenWeatherMap などの公開 API を選択します。
  2. API からデータを取得: fetchAPI を使用して、選択した天気予報 API からデータを非同期に取得します。
  3. 天気情報の表示: 取得した天気情報をユーザーに表示するためのコンポーネントを作成します。
  4. 検索機能の実装: ユーザーが都市名を入力して検索できるように、検索フォームとその処理ロジックを実装します。

3. シンプルなブログまたは E コマースサイト

ブログサイトまたは E コマースサイトは、ルーティング、ページネーション、フォームの処理など、より複雑なアプリケーション構造を学ぶのに適したプロジェクトです。

主な機能 (ブログ):

  • 記事の一覧表示
  • 個別記事ページ
  • コメント機能

主な機能 (E コマース):

  • 商品の一覧表示
  • 商品詳細ページ
  • カート機能とチェックアウトプロセス

実装ステップ:

  1. **プロジェクトのセットアップ

:** SvelteKit や他の Svelte ベースのフレームワークを使用して、プロジェクトの初期設定を行います。 2. ルーティングの設定: SvelteKit などのルーティング機能を利用して、各ページへのナビゲーションを設定します。 3. データ管理: ストアや外部 API を使用して、記事や商品情報を管理します。 4. UI コンポーネントの作成: 必要な UI コンポーネント(記事一覧、商品カード、コメントフォームなど)を作成します。 5. **機能の実装:** コメント機能、カート機能、チェックアウトプロセスなど、アプリケーションに必要な機能を実装します。