Qwik の基本

Qwik フレームワークの基本について、分かりやすく具体例を用いた教材の作成に焦点を当てます。この教材は、Qwik の基礎から始め、Qwik の特徴や利点、そして最も基本的なアプリケーションの作成方法について学びます。

1. Qwik の紹介

目的と特徴

  • Qwik とは: Qwik は、高速なページロードを実現するために設計された、前衛的なフレームワークです。その主な特徴は、"リゾルバブル"なコンポーネントモデルにより、必要なコードのみをロードして実行することで、初回ロード時のパフォーマンスを大幅に向上させる点にあります。

利点

  • 遅延ローディング: Qwik は、ページの必要な部分のみを遅延ローディングすることで、非常に高速なユーザー体験を提供します。
  • ステートフルサーバーサイドレンダリング(SSR): Qwik は、サーバーとクライアントの両方でアプリケーションの状態を管理し、効率的なレンダリングを可能にします。

2. セットアップ

環境構築

  • 開発環境の準備: Node.js がインストールされていることを確認し、Qwik のプロジェクトを作成するための CLI コマンドを紹介します。
# QwikのCLIをグローバルにインストール
npm install -g qwik

# 新しいQwikプロジェクトを作成
qwik create my-qwik-app

# プロジェクトディレクトリに移動
cd my-qwik-app

# 開発サーバーを起動
npm start

Hello World アプリケーション

  • アプリケーションの構造: 新しく作成された Qwik プロジェクトの基本的なディレクトリ構造と、主要なファイルの役割について説明します。
  • 最初のコンポーネント: 以下のコードスニペットを使用して、簡単な「Hello World」コンポーネントを作成し、その動作原理を説明します。
// src/components/HelloWorld.tsx
import { component$ } from '@builder.io/qwik';

export const HelloWorld = component$(() => {
  return <div>Hello, World!</div>;
});
  • コンポーネントの使用: HelloWorld コンポーネントをアプリケーションのメインページに組み込み、表示させる方法を示します。
// src/routes/index.tsx
import { HelloWorld } from '../components/HelloWorld';

export default function Home() {
  return (
    <div>
      <h1>Welcome to Qwik</h1>
      <HelloWorld />
    </div>
  );
}