Nuxt.js 3について

このセクションでは、Nuxt.js 3の基本概念、Vue 3との関係、およびNuxt.jsを学ぶ価値について説明します。さらに、Nuxt.js 3プロジェクトを開始するための環境構築についても案内します。

Nuxt.js 3とは

Nuxt.js 3は、Vue.jsをベースにしたオープンソースのフロントエンドフレームワークです。サーバーサイドレンダリング(SSR)、静的サイト生成(SSG)、シングルページアプリケーション(SPA)の構築を簡単にするために設計されています。Vue 3のリアクティブなデータバインディングとコンポーネントシステムを利用しながら、ルーティング、データフェッチング、ステート管理などの追加機能を提供します。

Vue 3との関係

Vue 3は、Nuxt.js 3の核となる技術です。Nuxt.jsはVue 3のAPI、特にコンポジションAPIを完全にサポートしており、これにより開発者は再利用可能なロジックとコンポーネントの構造をより柔軟に作成できます。Vue 3のパフォーマンスの向上、より小さなバンドルサイズ、そしてより良い型安全性もNuxt.jsプロジェクトに恩恵をもたらします。

なぜNuxt.jsを学ぶのか

  • 高速な開発: Nuxt.jsは多くの設定を事前に構成しており、開発者がアプリケーションの開発に集中できるようにしています。
  • SEOの改善: SSRとSSGのサポートにより、検索エンジン最適化が向上します。
  • 柔軟性: SPA、SSR、SSGをはじめとする多様な開発パターンに対応しています。

環境構築

Nuxt.js 3プロジェクトを始める前に、Node.js (推奨バージョンは14.x以降) がインストールされていることを確認します。次に、新しいNuxt.jsプロジェクトを作成する手順に従います。

  1. プロジェクトのセットアップ:
    npx nuxi init nuxt3-app
    cd nuxt3-app
    
  2. 依存関係のインストール:
    npm install
    
  3. 開発サーバーの起動:
    npm run dev
    

    これで、http://localhost:3000であなたのNuxt.js 3アプリケーションが起動します。

具体例: Hello Worldページの作成

  1. pagesディレクトリにindex.vueファイルを作成します。
  2. index.vueに以下のコードを追加して、基本的なページを作成します。
    <template>
      <div>
        <h1>Hello World</h1>
      </div>
    </template>